別府八湯とは、八つの温泉郷(浜脇温泉、別府温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉)の総称です。
その豊富な源泉と多様な泉質を誇る日本一の温泉地「別府」だからこそ可能な、温泉を味わい尽くす「湯の真理を得んとする求道者(無類の温泉好き)のためにある、厳しくも愉快な入湯修行(スタンプラリー)の道です。
数多ある温泉から約150湯の施設が温泉道に参画しており、その内88の湯を巡り、身も心もゆったりと温泉に浸った後、「スパポート」と呼ばれるスタンプ帳に入湯記念印を集めていくことで、遥かなる高み「温泉道名人」を目指します。 その修行の旅の道すがら、地元の人たちと語らい触れ合うことで、別府の歴史や文化、地理といった知識、そしてかけがえのない温泉仲間を得ることも醍醐味のひとつです。
温泉道の流れ
別府八湯
【浜脇温泉】はまわきおんせん
浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」の地名が生まれた。別府温泉発祥の地と伝えられる。
【別府温泉】べっぷおんせん
JR別府駅を中心とする繁華街に位置する温泉郷。別府温泉の代表格「竹瓦温泉」のほか、共同湯も点在する。
【観海寺温泉】かんかいじおんせん
鎌倉時代から多くの人が湯治に訪れた温泉郷。別府八湯で最も見晴らしが良く、晴れた日には四国も望める。
【堀田温泉】ほりたおんせん
別府ICの近くで、交通の便が良い。豊富な湯量にめぐまれており、多くの貸切湯を備えた施設もある。
【明礬温泉】みょうばんおんせん
藁ぶきの「湯の花小屋」が立ち並び、独特の硫黄の香りに包まれる。湯治効果抜群の湯が楽しめる。
【鉄輪温泉】かんなわおんせん
いたるところから立ち上る湯けむりが温泉地の情緒を醸し出す、別府の象徴的温泉郷。
【柴石温泉】しばせきおんせん
渓流沿いの歴史ある湯で、895年に醍醐天皇が湯治されたと伝えらている。
【亀川温泉】かめがわおんせん
地域の人に愛される共同湯が多い。海に近い静かな温泉郷で、目の前に海が広がる「海浜砂湯」が有名。
別府八湯の泉質
〇単純温泉
「万人が気持ちいい湯」
温泉初心者にも敏感肌にもやさしい。まんべんなく薄く様々な成分を含む、刺激の少ない温泉。
〇塩化物泉
「あたたまりの湯」
しっとりぽかぽか、あたたまる湯。塩分を含むため少ししょっぱい。保湿効果が高いため、血液循環が良くなり湯冷めしにくい。
〇炭酸水素塩泉
「美人の湯」
入ればしっとりツルツル、出ればスベスベの湯。皮脂を乳化し皮膚を軟化する「美人の湯」で湯上り爽快の「冷えの湯」でもある。
「成分付着の湯」
温泉成分が浴槽や床に付着し、情緒を出す湯。ミネラルたっぷりで、飲めば沈静効果も。温泉通にファンが多い泉質。
〇硫黄泉
「皮膚病の湯」
これぞ「温泉」とも言うべき、硫黄の香り。皮膚を溶かしてさっぱりお肌になれる。ニキビや花粉症にも効果が期待できるほか、禁煙治療に使う国もある。
〇硫酸塩泉
「傷の湯」
湯につかれば傷治し&鎮静、飲めば便秘薬の湯。見た目は無色透明で控えめな個性だが、名湯も少なくない。
〇酸性泉/含鉄泉
「殺菌の湯」
湯治効果抜群!全身殺菌で、お肌ビックリ&リフレッシュ。貧血予防に良い湯、引き締め効果を持つ湯もある。